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司馬遷やトゥキディデスもいいが、ヨーロッパを準備した14世紀北アフリカのチュニスに生まれたアラブ人思想家の本が、そんな渇望感をいやしてくれる。
「田舎や砂漠の人々は都会の人々よりもより善良である」とか、「被征服民は物腰・服装・考え方などあらゆる風俗習慣について、征服民の様子を熱心に模倣しようとする」なんて指摘もあり、歴史の多様性と反復性を思い知らされる。だからこそ歴史は学ぶ価値があると思う。 一般教養書としての最高峰14世紀当時、ヨーロッパより遥かに優れた学問体系をもったイスラム世界の学者が「歴史学を学ぶとはどういうことか」を論じた名著。の序説。大著「歴史」のうち、前提となる文明論を述べた序説部分だけが後世有名になったため、一般に「歴史序説」として通用している。そもそもある本の序説だけが名著扱いされる例も珍しい。
「優れた文明は程よい気候の場所でしか発展しない」「どんな名家も4代のうちに没落する」「野蛮な民族ほど世界を征服する可能性が高い(アラブ人、モンゴル人など)」
…などなど、多くの興味深い意見を一つ2頁程で論理的にまとめあげてある。
現代にこんな著作がでたら暴力的と非難されるだろうが、不思議と頷けるものばかり。「歴史を勉強するということは過去の事実を盲目的に並べることではなく、そこから真実を選び出し法則を見出すことにある」とは著者の弁。ただ一般教養書としては、ちょっとムズカシイかな… 名著中の名著読んでもらえれば良さわかりますが,西欧の知識人がこの本読んで驚愕したそうです。